Hatena Motesugi

Hatenaを探せ!

売ってくれる人♪

スーパーの新店舗を見に行った。出店する地区が面白くて楽しみな物件でした。実際に見てドン引きした。こだわりのものを扱う会社の新店舗なんだけど今回は安売りのお店を出した。何がどう変わったのか。一番変わったものは商品構成よりも運営の管理費だ。これってモノを売る者にとっては比較的簡単に手を付けることができる部分です。削ぐってやつです。別に安売りのお店が悪いわけでは無い。ただ安売りのお店は個性が出せなくて集客が難しくなってきているという事を現場の人間は分かっていない。もちろん経営者が判断したのだから経営者の感覚が古いという事になる。安売りは流れではある。しかしホームセンターやドラッグストアが食品を扱うようになり、彼らは徹底的に無駄を省き、安売りを仕掛けてくる。食品スーパーで太刀打ちするとなれば個性を打ち出す必要がある。もっと言えば、コンビニは実は安売り食品スーパーに業態転換できるノウハウをすでに持っている。食品スーパーの安売りがなぜダメなのかと言えば、日本らしいスーパーの特色として旬があるということ。ここが安売りスーパーでは消えてしまうのです。生鮮3品のうち、鮮魚と青果、ここで旬を取り入れることにより、季節感を出した売場展開ができる。この流れは総菜でも個性を打ち出すことができます。現在の食事情、ちょっとすっ飛ばしてレシピサイトの話をぶっこむけれど、いまの人気レシピには旬がないのです。肉をはじめ乳製品とスパイス、ここに彩り野菜が盛られる。それが好まれる時代です。日本の食が健康食と言われるゆえんは栄養価の高い旬の食材を取り入れた食生活が好ましいからです。みそ汁ひとつとっても季節感を出すことができる。同じようなモノを食べているようでいてちゃんと季節を感じて食事を日本人はしていたのです。安売りスーパーは売場に占める野菜も一年を通じて値段の安定した野菜が中心となります。魚も同じです。地の魚を取り入れることは難しくなります。そして最後の砦が冷凍食材となるのです。これがなぜダメなのか。冷凍食材は近いうちにネット系に販路は変わることでしょう。近場のお店で買う商品ではなくなります。野菜などはもちろんのことすべての食品に通じることですが売ってくれる人を大切にすること。そして売る側の人間は仕事に誇りを持ち手間を惜しまない事だと僕は思います。生産者の直販を薦めるコンサルタントや情報系のサイトで目立つ記事を書く人たちがいますがネットをはじめとする通販も淘汰される時代です。個人で売れる量はしれてます。モノを売ることはそんな簡単なことではないという話です。スーパーマーケットの新店舗を見て思ったことですが、やはり地方のスーパーは都心に比べて3年は遅れている。それだけでなく、変えなくていい方向に経営者が舵を切ってしまうということです。これも実際は問屋をはじめとする周りの業者が無責任なバカの集まりだという話なんですけどね。